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2009年7月4日
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Webテクノロジー2008年7月4日 10:00

宮崎哲弥氏もお世話になってる「RSS」ってどんな技術?

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 IT 社会といわれる現代ではインターネットは欠かせない存在となっている。インターネットが普及するまでの調べ物は辞書を引いたり図書館に出かけたりするしかなかったが、今やパソコンでいつでも好きなときにインターネットから知りたい情報を得られる時代になった。

情報の宝庫となったインターネットだが、年々情報量が増え、自分が知りたい情報や知識が掲載されてるページを探すのが面倒になってきた。

そんなときに重宝するのが「RSS リーダー」と呼ばれるツールだ。

RSS リーダーは、よく見るニュースサイトや Blog が更新されたら自動で知らせてくれる便利なツールで、インターネット情報の見張り番のような存在でもあるソフトだ。

RSS をうまく使えば、手間や時間をかけずに効率よく情報を収集できる。毎月200冊読破の速読力を持つ評論家の宮崎哲弥氏も、情報収集と整理に RSS リーダーを利用しているほどだ。また iPod で利用できるポッドキャスティングにも RSS の技術が利用されている。

宮崎哲弥の「情報収集術」毎月200冊読破の速読力 秘密は RSS リーダー?
宮崎哲弥 RSS リーダー活用の「情報収集術」を語る

このように便利な RSS リーダーは、Blog や Web ページが公開している「RSS」をチェックしているのだ。 今回は、RSS リーダーの歴史とともに。RSS の仕組みや技術をみてみよう。

■RSS とそれを支える技術
RSS はどのようにして生まれたのだろうか。どのような技術が使われているのだろうか。簡単にまとめてみた。

●RSS リーダーって何?
RSS とは、ニュースや Blog に代表されるインターネット上の更新情報をまとめて配信するための文章フォーマットの総称だ。音楽や動画を再生するのに専用プレーヤーが必要なのと同様に、RSS の情報を表示させるためには「RSS リーダー」と呼ばれる専用ツールが必要だが、ブラウザの中には Opera のように標準で RSS リーダー機能を備えているものもある。

RSS リーダーは、パソコン上で実行するアプリケーション型と、ネット上からサイトの更新状態をチェックできる Web サービス型の2種類に大別できる。Web サービス型はネット上で動作するため自宅と会社でパソコンが違ってもアプリケーション型のように同期する必要がない。

●RSS の歴史と種類
最初の RSS は1999年、米国のネットスケープコミュニケーションズが自社のポータルサイト「My Netscape」で、「チャンネル」の詳細を表示するために開発された。RDF を使用していたので「RDF Site Summary」と呼ばれていたが、同社はその後 RDF の利用をやめて独自の XML を用いた RSS 0.91を作成した。ところが RSS 0.91に独自の拡張を行う者があらわれたことから混乱を招くことになる。

こうした混乱を避けるために2000年12月、RSS-DEV ワーキンググループは RSS 1.0を発表。RSS 1.0では、RSS 0.9で使用されていた RDF を再び採用している。RSS でよく使われる要素を「コア」として定義し、それ以外は拡張する者が用意する「モジュール」としている。

RSS 2.0は、2002年8月に公開された。RSS 2.0は、それ以前の RSS 0.91から RSS 0.94までの互換性を保証した規格で、「Really Simple Syndication」と名付けられたが、RSS 1.0との互換性はなない。

表1.RSS の種類
種類 名称
RSS 0.9/RSS 1.0 RDF Site Summary
RSS 0.91 Rich Site Summary
RSS 2.0 Really Simple Syndication


表1のように RSS にはいくつかの種類があるものの、現在 RSS リーダーがその違いを吸収しているかたちだ。

●RSS の使い方とそれを支える技術
RSS リーダーでは、RSS 対応サイトが公開している RSS フィードを登録することでサイトの更新情報や更新内容(記事のなど)の概要を得ることができる。RSS 1.0の RSS フィードでは情報のメタデータ化に RDF を使用し、その情報を XML ベースの言語で記述している。

RSS の仕組みをわかりやすく理解するために書籍を整理する方法を例にして考えてみよう。

書籍を分類する場合、「タイトルと著者」、「出版社」、「発行年月日」、「定価」「ジャンル」などでデータを作成すると目的の書籍を見つけやすくなる。この一連のデータが「メタデータ」と思えばいい。

ただ、メタデータを RSS 制作者が勝手に決めてしまうと、せっかく作成したデータに互換性がなくなってしまう。そこで必要になった統一規格が「RDF」と呼ばれるものだ。

XML はマークアップ言語のひとつで、「Extensible Markup Language(拡張可能なマークアップ言語)」の略称だ。HTML と同様に、「タグ」と呼ばれる括弧(< >)で区切られた要素を使用してデータ構造で表現するが、内容は HTML とは異なる。

RSS リーダーへの RSS フィードの登録方法は RSS リーダーや RSS 対応サイトごとで異なるが、さほど難しい作業ではない。ちなみにライブドアが提供する RSS リーダー「livedoor Reader」を使ってポータルサイト「livedoor」の情報を得る場合には、下記のサイトの青いアイコンをクリックするだけで、その情報の RSS フィードを livedoor Reader に登録できる。

livedoor で提供している RSS - livedoor

■RSS の課題と今後
現在の RSS は、RSS 0.9x、RSS 1.0、RSS 2.0が混在している状態だ。それぞれの RSS で記述が異なるので、互換性がない。そこで IBM の Sam Ruby 氏が中心となり、「Atom」と呼ばれる新しい規格が考案されている。

Atom は新しい規格だが、Web ログツール「Movable Type」の開発元である Six Apart やスタンフォード大学法学部の Lawrence Lessig 教授、XML 開発者の Tim Bray 氏などがすでに支持を表明している。Google も Gmail のメールの内容を Atom フィードで提供するサービスを開始した。

Atom は互換性がない RSS のバージョン問題を解決するために登場したわけだが、事実上 RSS と対立する規格となっていることから RSS の世界をさらに混乱させるのではないかと懸念もされている。

参考:
RSS - ウィキペディア
Atom - ウィキペディア
プロが語る「私の情報収集術」 - livedoor


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