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デベロッパー 2008年7月18日 10:00
デベロッパー・バックナンバー
PerformancePoint 2007: Planning Serverのインストール

著者: Colin Spence  オリジナル版を読む プリンター用 記事を転送
2008年7月18日 10:00 付の記事
海外internet.com発の記事
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はじめに

 会計システムのデータを統合する比較的複雑なダッシュボードの構築を顧客から依頼された場合、その要望に応えるにはPerformance Point Server(PPS)が役に立つでしょう。PerformancePointとは一体何で、それを使ってどんなことができるかという点に関しては、有益な情報がなかなか見つかりにくいのが現状です。

 そこで本シリーズでは、こういった疑問を解決するために、具体的なインストールプロセスを紹介し、有意義な結果を得るために必要な「ダッシュボード」の詳細について、興味深い実例を見ながら説明していきます。十分な必要条件を用意したうえで、以降の手順に従っていけば、実際に操作できるダッシュボードを(テスト環境ではありますが)数時間で構築できるでしょう。

 本シリーズの記事をお読みになると分かりますが、この設定プロセスは非常に複雑で、Microsoftのドキュメントを基にこのプロセスを理解しようとした場合には気持ちが萎えてしまうかもしれません。これは実話ですが、Microsoftのある社員(名前は控えさせていただきます)が私に語ったところでは、PerformancePointの設定プロセスはこれまで彼が見たどのMicrosoft製品のそれより複雑だということです。

 まず大枠から見ていくと、PerformancePointスイートを構成する主なコンポーネントは次の3つです。

  • Planning Server
  • Monitoring Server
  • Analytics Server(ProClarity Analytics Server)
 図1に、Microsoft Business Intelligenceスタックを示します。PerformancePoint Server 2007はこのスタックに含まれています。

図1 Microsoft Business Intelligenceスタック。SQL Serverが基盤となり、その上にSharePoint Server 2007が配置され、さらにPerformancePointが「ケーキの飾り(the icing to the cake)」として追加されています。(提供: Microsoft)
図1 Microsoft Business Intelligenceスタック。SQL Serverが基盤となり、その上にSharePoint Server 2007が配置され、さらにPerformancePointが「ケーキの飾り(the icing to the cake)」として追加されています。(提供: Microsoft)
 各製品のインストール手順は複雑なので、本シリーズではそれぞれのインストール方法を独立した記事として紹介します。まずはPlanning Serverのインストールです。

著者注
 続きを読む前に、Cumulative Update Package 3 for SQL Server 2005 SP 2を入手してください。そのためにはMicrosoftにリクエストを送信する必要があり、返事を受け取るまでに数日かかる場合もあります。

Planning Serverの概要

 Microsoft TechNetのサイトには、Planning Serverの分かりやすい概要が掲載されています。余計な宣伝文句は省いて、概略だけが書かれています。

 PPSはHyperion(先日Oracleに買収)やCognos(こちらはIBMに買収)などの製品と競合するものですが、それらの製品よりもかなり安い価格で提供されています。

 Planning ServerはPerformancePointのコンポーネントの1つで、管理プロセス(特にビジネスプランニングと管理報告に関係するプロセス)を支援するエンタープライズクラスのアプリケーションです。基本的に、SQL Server 2005から作成されたデータのOLAPキューブに基づく「what ifシナリオ」を作成するためにPlanning Serverは使用されます。

 Planning ServerはMicrosoft SQL Server 2005ベースのデータベースと、SQL Server 2005 Analysis Servicesの上に構築されます。一連のビジネスレポーティングや分析にはExcelが使われます。

 また、複数のため替換算、連結消去および調停、多階層分散を用いて管理および財務に関する一般会計原則(GAA)の整理統合プロセスを支援します。ビジネスユーザーはこれを使用して、ExcelからSQL Server 2005 Reporting Services、Microsoft Office SharePoint Server 2007、またはWindows SharePoint Services 3.0にライブレポートを発行できます。パワーユーザーであれば、集中管理サーバーに接続して生産品質のレポートをExcelから作成、カスタマイズ、および共有することができます。

インストールの前に

 TechNetには、計画、設計、展開に関するさまざまなマニュアルが用意されています。第一段階は、PerformancePointのISOファイル(en_office_performancepoint_server_2007_x86_cd_X14-00932.iso)をMSDNからダウンロードすることです。ファイルサイズは約95.5 MBです。

 次に、念のためにMOSS 2007サーバーとSQL 2005 Serverのスナップショットを作成します。きちんとしたサーバーイメージを持っていれば、何かがうまくいかなかった場合でもロールバックできますし、何時間もかけてサーバーを再構築する手間も省けます。

SQL ServerとSQL Server Analysis Servicesのインストール準備

 私が感じた基本的な疑問の1つは、PPSをどこにインストールするかということです。そこで、まずは『PerformancePoint Server 2007展開ガイド』の「SQL ServerとSQL Server Analysis Servicesのインストール」の節を見ました。この節では、次のような必要条件が挙げられています。

SQL Server/SQL Server Analysis Servicesインストール必要条件

  • Microsoft SQL ServerリレーショナルエンジンとSQL Server Analysis Services(データ格納のために必要)。
  • SQL Server 2005 with Service Pack (SP) 2(関連コンポーネントのみ)。Developer EditionまたはEnterprise Editionのみ。
  • SQL Server 2005 SP2用にリリースされた累積的な更新パッケージ(「SQL Server 2005 SP2の累積的な更新パッケージ3」またはBuild 3186と呼ばれる更新パッケージ)。Planning Serverをインストールする前に、PerformancePoint Server環境内のすべてのAnalysis Servicesコンピュータにこの更新パッケージを適用する必要がある。
  • SQL Serverセットアップおよびサポートファイル。
  • SQL Server Native Clientコンポーネント。
  • OLE DB Provider for OLAP Services 9.0。
  • Microsoft Core XML Services(MSXML 6.0)。

更新パッケージのダウンロード

 私はこのリストに従い、自分のABCSQL01サーバーにSQL Server Enterpriseがインストールされており、SP2が適用されていることを確認しました。「SQL Server 2005 SP2の累積的な更新パッケージ3」をインストールした記憶はなかったので、Microsoft SQL Server Management Studioを開き、左側のペインの一番上にあるノードのタイトルを見たところ、ビルド番号は9.00.3042で、必要なビルと(Build 3186)よりも古いことが分かりました。

 そこでダウンロードページにアクセスしましたが、案の定そのページには、マイクロソフトオンラインカスタマーサービスに累積的な更新パッケージの請求申し込みを送るよう書かれているだけでした。私は指示に従い、いくつかのフィールドに必要な情報を入力して、自分が英語版の32ビットのSQL Server 2005を持っていることと、自分の電子メールアドレスを教えてやりました。後は待つばかりです。

著者注
 念のためHotfix Shareも見てみましたが、SQLホットフィックスはないようでした。残念!
 2日経っても何の反応もなかったのでリクエストを再送してみたところ、どうも最初のリクエストはきちんと送信されていなかったらしく、それからようやく1日半ののちに、目的のホットフィックス(322810_intl_i386_zip.exe)のダウンロードリンクを入手することができました。これでやっと作業が始められます!

本稿の読み方

 この記事の残りの部分では、私がインストールを完了するまでに行った手順を詳しく見ていきます。実際の手順には番号を振り、その他に知っておくべきと思われる情報を合間に適宜挿入しています。以降を読むにあたり注意してほしいのは、ここで説明するのは規範的な手順ではなく、即物的な手順だということです。言い換えると、ここで紹介するのは私がソフトウェアをインストールするときに行った操作であり、私のサーバー設定に固有の部分があるということです。

 私がこのプロセスをドキュメントに記したのは、インストールの流れを皆さんに知ってもらうためです。私の経験が、読者の皆さんがご自分のインストール計画を立てるときのお役に立てば幸いです。

SQL ServerとSQL Server Analysis Servicesのインストール手順

(1)
 実行可能ファイルをダブルクリックして、ABCSQL01サーバーへのホットフィックスのインストールを開始します。ここでは、「SQLServer2005-KB936252-x86-ENU.exe」という名前の別の.exeファイルを展開しているだけです。この.exeファイルをダブルクリックすると、SQL Serverのインストーラが呼び出されます。

(2)
 [Feature Selection]画面はデフォルトのままにしました(図2を参照)。その後、インストーラはロックされているファイルを確認します。このときはSQL 2005が実行中だったので、SQLサービスを停止する必要があるというメッセージが表示されました(図3は、SQLサービスを停止した後の[Computer Management]コンソールの[Services]領域です)。

 「Locked files not found. Press Next to continue」メッセージが表示されたら、[Next]をクリックします。

図2 SQL Server 2005 Service Pack 2の累積的なホットフィックス。このインストールオプションは変更しないでください。
図2 SQL Server 2005 Service Pack 2の累積的なホットフィックス。このインストールオプションは変更しないでください。
図3 Computer Managementコンソール。ホットフィックスのインストールを続けるために、SQL関連のサービスを停止します。
図3 Computer Managementコンソール。ホットフィックスのインストールを続けるために、SQL関連のサービスを停止します。
(3)
 この段階で[Install]をクリックすると、インストールが始まります(図4を参照)。ここまでは、他のSQL Server 2005 Service Packとほとんど同じです。

図4 インストール中の画面。ゆったり座って、青いバーが伸びていく様子を見守りましょう。
図4 インストール中の画面。ゆったり座って、青いバーが伸びていく様子を見守りましょう。
(4)
 インストールが完了したら(私のVMWare SQL Serverでは約20分かかりました)、画面の指示に従って、インストールを終わらせます。

(5)
 すべてが正しく起動するように、私はこの段階でサーバーを再起動しました。起動時にエラーメッセージは表示されず、困ったエラーがログに記録されることもありませんでした。

必要アイテムの確認

 ここで、必要条件のチェックリストにある全アイテムがきちんと揃っていることを確認しました。「SQL Serverセットアップとサポートファイル」、さらに「SQL Server Native Clientコンポーネント」はこのサーバーにインストールしたので確実にありましたが、「OLE DB Provider for OLAP Services 9.0」または「Microsoft Core XML Services(MSXML 6.0)」については不明だったので、ダウンロードリンクにアクセスしました。必要なファイルは「msxml6.msi」のようです。

(6)
 「msxml6.msi」をダウンロードしてインストールしようとしたところ、新しいバージョン(6.10.1200.00)が既にインストールされているというメッセージが表示され、インストールが失敗しました。つまり、今のままで大丈夫のようです。

 「OLE DB Provider for OLAP Services 9.0」も必要なのではと思ったのですが、Microsoftのサイトにはそれらしいダウンロードリンクがありませんでした。

 しかし少し調べてみると、これはAnalysis Servicesに含まれているということが分かりました。Analysis Servicesなら既にインストールしてあります。このページによると、OLE DB Provider for OLAP Services 9.0に関連するDLLは「msolap90.dll」です。

(7)
 SQL Server上で検索したところ、msolap90.dllは「C:\Program Files\Common Files\System\Ole DB」にありました。これで、OLE DB Provider for OLAP Services 9.0があることを確認できました。

 これで必要条件をすべてクリアしていることを確認できたので、次に進むことができます。

照合順序設定の確認

 私は既に終わらせたSQL Server 2005のインストール手順をざっと眺めていて、「Selecting Collation Settings(照合順序設定の選択)」のところで、ふと不安になりました。私は以前、サーバーの照合順序設定を間違えて痛い目を見たことがあるからです。

(8)
 SQL Server Management Studioで、一番上のノードを右クリックして「General」の設定を調べ、設定内容を確認しました(図5を参照)。Microsoftは「SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS」を推奨しており、これがSQLインストールの既定値になっています。私は[Server Collation]の設定で実際にこの方式が使われていることを確認しました。

 この照合順序設定の「CI」は大文字小文字を区別しない(case insensitive)ことを意味します。SQL ServerとSQL Server Analysis Servicesのインストール」の注には次のように書かれています。

Microsoft Office PerformancePoint Server 2007では、大文字と小文字を区別しない照合順序を、そのホストSQL Serverに対して構成する必要があります。大文字と小文字を区別する照合順序を使用するようにホストSQL Serverが構成されている場合は、セットアップが失敗します。
図5 SQL Server Management StudioのServer Properties画面。Server Collationの設定が、Microsoftの推奨どおり大文字小文字を区別しない照合順序になっていることを確認します。この設定にしないとセットアップが失敗します。
図5 SQL Server Management StudioのServer Properties画面。Server Collationの設定が、Microsoftの推奨どおり大文字小文字を区別しない照合順序になっていることを確認します。この設定にしないとセットアップが失敗します。
 「SQL ServerとSQL Server Analysis Servicesのインストール」に書かれている手順はこれで完了です。この後は、『PerformancePoint Server 2007展開ガイド』の次のリンクに進みます。

Planning Serverのインストール準備

 Planning Serverは次のコンポーネントから構成されます。

Planning Serverのコンポーネント

  • Planning Webサービス -- Planning Business ModelerおよびExcel用PerformancePointアドインのためのPlanning Webサービス。
  • Planningプロセスサービス -- ジョブおよびワークフローの処理に使用されるPlanningプロセスサービス。
  • PerformancePoint Planningリモート管理コンソール -- PlanningおよびProcessing Webサービスを管理するために使用されるPlanning管理コンソールサービス。Planning管理コンソールはリモートでもローカルでも使用できます。
  • PerformancePoint Planningシステムデータベースおよびサービスデータベース -- すべてのPlanningサーバーで使用されるデータベース。
  • PerformancePoint Planningアプリケーションおよびステージングデータベース -- Planningアプリケーションで使用されるデータベース。
 私はTech Netに掲載されているPlanning Serverのハードウェア前提条件のリストに目を通し、現在のハードウェア構成で特に問題がないことを確認しました。続いてソフトウェアの必要条件のページを見ると、次のように書かれていました。

Planning Serverのソフトウェア必要条件

  • Windows Server 2003 Service Pack 1(SP1)、Standard Edition
  • Microsoft Windows XP Professional Service Pack 2(SP2)
  • Microsoft Office 2003 Service Pack 2(SP2)
  • SQL Server 2005 Service Pack 2(SP2)、Enterprise Edition
  • SQL Server 2005 SP2の累積的な更新パッケージ。この更新パッケージは「SQL Server 2005 SP2の累積的な更新パッケージ3」またはBuild 3186と呼ばれます。Planning Serverをインストールする前に、PerformancePoint Server環境内のすべてのAnalysis Servicesコンピュータにこの更新パッケージを適用する必要があります。
  • Windowsインストーラ3.1
  • Microsoft .NET Framework 2.0
  • Microsoftインターネットインフォメーションサービス(IIS)6.0
  • Microsoft ASP.NET 2.0
 こちらも特に問題ありません。そろそろ実際にソフトウェアをインストールしたくてうずうずしてきたので、「必要なPlanning Serverソフトウェアのインストールと構成」のページに進みました。

 今回はテスト環境なのでスタンドアロン構成にしたいと思います。もう1回クリックして「Planning Serverのインストール」のページに進むと、今度は「次の4つのコンポーネントを構成する必要があります」と書かれていました。

Planning Serverの必要構成

  • Planning Serverデータベース
  • Planningプロセスサービス
  • Planning Webサービス
  • Planning管理コンソール
 どれも構成済みだったので、引き続き「スタンドアロンコンピュータへのPlanning Serverのインストール」をクリックすると、ようやくソフトウェアのインストール手順らしきものが出てきました。

Planning Serverのインストール手順

(9)
 VMWare SQL ServerのCDドライブをISO(en_office_performancepoint_server_2007_x86_cd_X14-00932.iso)にマップし、インストール画面を表示します(図6を参照)。

図6 PerformancePointのインストール画面。必要条件を整えた上で、Planning Serverのインストールを開始します。
図6 PerformancePointのインストール画面。必要条件を整えた上で、Planning Serverのインストールを開始します。
(10)
 [Install Planning Server]をクリックします。使用許諾契約に同意し、[Next]をクリックします。

(11)
 インストール先はデフォルトで[Next]をクリックし、さらに[Install]をクリックすると、インストールが始まります。

(12)
 このインストールは30秒ほどで終了し、[Run the Planning Server Configuration Manager Wizard]チェックボックスが表示されます。このチェックボックスをオンにしたまま、[Finish]をクリックします。

(13)
 Planning Server構成マネージャウィザード(図7を参照)が表示されるので、[Next]をクリックします。

図7 Planning Server構成マネージャ。この画面に到達する頃には、必要なコンポーネントは既にインストールされているはずですが、このウィザードではすべてが揃っているかどうか再確認されます。
図7 Planning Server構成マネージャ。この画面に到達する頃には、必要なコンポーネントは既にインストールされているはずですが、このウィザードではすべてが揃っているかどうか再確認されます。
(14)
 このウィザードは、すべての必要条件が満たされていることを確認します(図8を参照)。今回の場合は(これまでの準備のおかげで)すべて揃っているので、[Next]をクリックします。

図8 Planning Server構成マネージャ。必要条件のチェック結果が表示されます。
図8 Planning Server構成マネージャ。必要条件のチェック結果が表示されます。
(15)
 [Installation options]ページでは、[Standalone Configuration]オプションを選択しました(図9を参照)。[Next]をクリックします。

図9 Planning Server構成マネージャ。今回は単純なテスト環境なのでStandalone configurationを選択します。
図9 Planning Server構成マネージャ。今回は単純なテスト環境なのでStandalone configurationを選択します。
(16)
 [Databases]ページは既定のままにしました(図10を参照)。このページでは、私の「ABCSQL01」というSQL Serverが正しく認識されており、データベースが作成されることが示されています。[Next]をクリックします。

図10 Planning Server構成マネージャ。使用するSQL Serverを指定します。テスト環境の場合は、Create databases for Planning Serverを選択します。
図10 Planning Server構成マネージャ。使用するSQL Serverを指定します。テスト環境の場合は、Create databases for Planning Serverを選択します。
(17)
 [Global Administrator account]ページ(図11を参照)では、グローバル管理者(GA)アカウントの設定はデフォルトのまま(ドメインは「ABC」、ユーザー名は「Administrator」)、[Next]をクリックしました。本番環境では、このロールに特別な管理者を指定するべきです。

図11 Planning Server構成マネージャ。グローバル管理者アカウントの適切なドメインとユーザー名を指定します。
図11 Planning Server構成マネージャ。グローバル管理者アカウントの適切なドメインとユーザー名を指定します。
(18)
 [Analysis Services setting]ページでは、[Analysis Server location]を既定の「ABCSQL01」のままにしました(図12を参照)。[Next]をクリックします。

図12 Planning Server構成マネージャ。SQL Server Analysis Services(SSAS)のインスタンスを選択します。
図12 Planning Server構成マネージャ。SQL Server Analysis Services(SSAS)のインスタンスを選択します。
(19)
 [Service and Application Pool Identities]ページでは、PlanningプロセスサービスのサービスIDとして使用するアカウントを指定します。このアカウントは、Planning WebサイトおよびPlanning管理コンソールのアプリケーションプールIDとしても使用されます。

 今回は、この目的のためにアカウントを作成することにしました。ローカル管理者アカウントをこのような特殊なロールに使用することは、避けた方がよいからです。そこで、Active Directory内に「SQLPlan」というアカウントを作成し、これを使用しました(図13を参照)。[Next]をクリックします。

図13 Planning Server構成マネージャ。サービスIDに使用するユーザーアカウントを指定します。このアカウントはアプリケーションプールIDとしても使用されます。
図13 Planning Server構成マネージャ。サービスIDに使用するユーザーアカウントを指定します。このアカウントはアプリケーションプールIDとしても使用されます。
(20)
 [System Logs]ページでは、既定のCドライブのパスを使用し、[Enable auditing]と[Enable trace logging]をオンのままにしました(図14を参照)。本番環境の構成では、ログドライブへのパスに変更することになると思います。[Next]をクリックします。

図14 Planning Server構成マネージャ。システムログの保存場所を指定し、監査やトレースログを有効にします。
図14 Planning Server構成マネージャ。システムログの保存場所を指定し、監査やトレースログを有効にします。
(21)
 [Port Configuration]ページでは、[Require SSL connections to all Planning Server Web Sites]チェックボックスをオフにしました(図15を参照)。今回構成するのはただのテスト環境で、SSL証明書を入手してインストールする手間をかけたくなかったからです。これで構成プロセスを簡略化できます。

 ポート番号は覚えやすいものを指定します。今回はPlanning Webサーバーを「41000」、Planning管理コンソールを「42000」にしました。[Next]をクリックします。

図15 Planning Server構成マネージャ。必要な場合はSSL接続を有効にし、Planning WebサーバーとPlanning管理コンソールのポートを設定します。
図15 Planning Server構成マネージャ。必要な場合はSSL接続を有効にし、Planning WebサーバーとPlanning管理コンソールのポートを設定します。
(22)
 図16のような、短時間の検証プロセスが実行されます。[Next]をクリックします。

図16 Planning Server構成マネージャ。この画面では、これまでの設定が検証されます。
図16 Planning Server構成マネージャ。この画面では、これまでの設定が検証されます。
(23)
 次に確認画面が表示されるので、設定内容をざっと確認して[Configure]をクリックします。進行状況を示すホイールのアニメーションを見ながら数分間待つと、[Configuration completed successfully]というメッセージが表示されるので、[Close]をクリックします。

 これで、この段階のインストールは完了したようです。[スタート]ボタンをクリックして[すべてのプログラム]メニューを見ると、新しい[Microsoft Office PerformancePoint Server 2007]という項目が追加されており、その中にドキュメントとPlanning Server構成マネージャ(先ほどまで使用していたウィザード)へのリンクが含まれていました。

Planning Serverの管理

 IISマネージャ(Microsoftインターネットインフォメーションサービス)を開くと、「PPSPlanningWebServices」と「PPSPlanningAdminConsole」という2つの新しいWebサイトがありました。

(24)
 Internet Explorerを開き、ポート41000および42000へのアクセスを試します。ポート41000へのアクセスでは「http://abcsql01:41000」、ポート42000へのアクセスでは「http://abcsql01:42000」と入力します。2つ目のURLではPlanning管理コンソール(図17)が開きます。

 Planning管理コンソールの[Location]フィールドには、あらかじめもう一方のWebサイトへのパス(http://abcsql01:41000)が表示されています。その隣にある[Connect]ボタンをクリックすると、ステータスが赤から緑に変わり、指定のコンピュータに接続していることを示すメッセージが表示されます(図17を参照)。

図17 Planning管理コンソール。この画面では、Planning Serverを稼動しているサーバーへのパスを指定します。
図17 Planning管理コンソール。この画面では、Planning Serverを稼動しているサーバーへのパスを指定します。
 実はここで、さらにインストールしなければならないものがあります。次のステップはファイル共有を作成することで、これはドキュメントの「ファイル共有の作成」のページに対応します。このページには次のように書かれています。

Microsoft Office PerformancePoint Server 2007では、Planning Serverユーザーが作成した、またはユーザー用に作成されたテンプレートとデータファイルでネットワークファイル共有を使用します。

この共有フォルダ名は各アプリケーションのアプリケーション名と一致する必要があり、各アプリケーションには独自の共有が必要です。共有フォルダを作成したら、ユーザーがアクセスできる汎用名前付け規則(UNC)のパスに配置する必要があります。さらに、Planning ServerサービスID(SI)アカウントとExcel用PerformancePointアドインのすべてのユーザーがその場所にアクセスできる必要があります。読み取り、書き込み、および変更の権限を必ず設定します。

それぞれのファイル共有の場所として推奨されるサブフォルダは次のとおりです。
  • フォームテンプレート
  • レポートの保存場所
  • 割り当てフォーム
  • 割り当てマスタフォーム
(25)
 特に悩むようなこともないので、この構造をWindows Server 2003ドメインコントローラ(ABCDC01)上に作成しました。さらに、「abc\administrator」および「abc\SQLPlan」アカウントにフルコントロールのアクセス許可を与え、Everyoneにこの共有に対する変更および読み取りのアクセス許可を与えました。

アプリケーションの作成

 TechNetに掲載されている次のステップは、「アプリケーションの作成」です。そのためには次の手順を行います。

(26)
 Planning管理コンソールのナビゲーションペインで[Applications]をクリックし、[Create]をクリックします。

(27)
 [Create an Application]ウィンドウが表示されます(図18を参照)。このウィンドウでは指定すべきオプションがたくさんありますが、もうこの程度はどうということもないでしょう。

図18 Create an Applicationウィンドウ。設定例についてはこの記事の説明を参照ください。
図18 Create an Applicationウィンドウ。設定例についてはこの記事の説明を参照ください。
(28)
 名前はシンプルに「Application1」とし、ラベルは「Application1Label」としました。簡単な説明を入力し、SQL Serverの名前を指定しました。

 そして、このアプリケーションが専用のデータベースを持つのだと思って、新しいデータベース名を入力しました。この理解は間違っているかもしれませんが、TechNetにはこのトピックについて詳しい説明がありませんでした。私がこう思ったのは、既存のデータベースを選択するのであれば、検索ボタンか参照ボタンがあるはずだからです。

(29)
 さらに、ファイルの場所を入力しました。これは、少し前の手順で作成した共有とサブフォルダです。詳しくは図19を見てください。

図19 Create an Applicationウィンドウ。最初の10個のフィールドの設定例です。
図19 Create an Applicationウィンドウ。最初の10個のフィールドの設定例です。
(30)
 TechNetの情報を熟読した結果、[Advanced Options]と[Application Scripts]のオプションはオンにしました。

(31)
 [Default Model Site]セクションでは、サイト名「App1RootSite」を入力し、同名のラベルを設定し、Analysis Servicesコンピュータとして「ABCSQL01」を指定しました(図20を参照)。最後に[OK]をクリックします。

図20 Create an Applicationウィンドウ。「Advanced Options」、「Application Scripts」、「Default Model Site」の各セクションの設定例です。
図20 Create an Applicationウィンドウ。「Advanced Options」、「Application Scripts」、「Default Model Site」の各セクションの設定例です。
 この設定の結果、図21のように表示されました。「PlanningApp1」という新しいデータベースが作成されました。好奇心からこのデータベースの設定を調べてみると、所有者は「SQLPlan」で、完全復旧モデルが選択されており、データベースのサイズは約43MBでした。

 Planning管理コンソールに戻ると[Model Sites]リンクの下に、新しい「App1RootSite」が表示されていました(図22を参照)。

図21 新しいアプリケーション。アプリケーション作成プロセスが正常に完了した結果です。
図21 新しいアプリケーション。アプリケーション作成プロセスが正常に完了した結果です。
図22 Planning管理コンソール。Model Sitesページに新しいアプリケーション名が表示されます。
図22 Planning管理コンソール。Model Sitesページに新しいアプリケーション名が表示されます。
 だんだん終わりが見えてきました。PerformancePoint 2007のインストール画面に戻ります。リストでは次のアイテムとして「Planning Business Modeler」が示されているので、次はこれをインストールします(なお、TechNetの説明ではPlanning Business Modelerについて特に言及されていません)。

Planning Business Modelerのインストール

 Planning Business Modelerのインストールを開始します。

(32)
 PerformancePoint 2007のインストール画面で[Planning Business Modeler]をクリックします。

(33)
 使用許諾契約に同意し、[Next]をクリックします。

(34)
 既定のインストールパスを受け入れ、[Next]をクリックします。

(35)
 [Install]をクリックしてインストールを開始します。このインストールは数分で完了します(図23を参照)。[Finish]をクリックします。

図23 Planning Business Modelerのセットアップ。既定のインストールパスを使用して簡単にインストールできます。
図23 Planning Business Modelerのセットアップ。既定のインストールパスを使用して簡単にインストールできます。

Excelアドインのインストール

 残る作業はExcel用の「PerformancePointアドイン」をインストールすることですが、私のSQL Server上にはExcelがないので、Office 2007アプリケーションをインストールしてある「MOSS Server(ABCMOSS02)」上に、このアドインをインストールすることにします。

(36)
 「ABCMOSS02」からISOにマップし、インストールプログラムを再起動します。[Install PerformancePoint Add-in for Excel]をクリックすると、必要条件が確認され、「ADOMD.NET 9.0」が必要であることが通知されました。この画面には、ADOMD.NETのインストーラの入手先へのリンクが表示されます(図24を参照)。このMOSS Serverは、他の必要条件をすべて満たしています。

図24 Excel用PerformancePointアドインのインストール。アドインのインストール先のサーバーまたはシステム上で、必要条件が確認されます。
図24 Excel用PerformancePointアドインのインストール。アドインのインストール先のサーバーまたはシステム上で、必要条件が確認されます。
(37)
 ADOMD.NETのインストールリンクにアクセスし、アプリケーションをダウンロードした後、画面の指示に従ってインストールを行いました。古いバージョンがインストールされていることを示すメッセージが表示されたので、アップデートするよう指定しました。

(38)
 ADOMD.NETのインストールが終わると、[Directory Selection]画面が表示されます。ここでは既定の場所をそのまま使用し、[Next]をクリックしました。

(39)
 次の画面で[Install]をクリックして、インストールを開始します。

(40)
 インストールは約30秒で完了します。[Finish]をクリックして終了します。

(41)
 ここでExcel 2007を開いてみたところ、図25のように[PerformancePoint]リボンが表示されました。

図25 Excel用PerformancePointアドインをインストールした後のExcel。新しい「PerformancePoint」リボンが表示されます。
図25 Excel用PerformancePointアドインをインストールした後のExcel。新しい「PerformancePoint」リボンが表示されます。
(42)
 [PerformancePoint]リボンでアクティブになっているいくつかのボタンのうち[Connect]ボタンをクリックし、図26のようにPerformancePointシステムのURLを入力したところ、「Successfully connect」というメッセージが表示されました。[OK]をクリックします。

図26 Excel 2007アドインのConnectボタンのテスト。接続テストを行って、Excel 2007とPerformancePointアドインをインストールしたシステムが正しく接続できることを確認します。
図26 Excel 2007アドインのConnectボタンのテスト。接続テストを行って、Excel 2007とPerformancePointアドインをインストールしたシステムが正しく接続できることを確認します。
(43)
 [OK]をクリックしてウィンドウを閉じると、別のウィンドウが表示されます(図27を参照)。この処理が完了すると、[PerformancePoint]リボンにもう1つ別のツールが追加され、新しいタスクペインが表示されます(図28を参照)。

図27 Excel 2007アドインのConnectボタンのテスト。[Connect]をクリックすると、このダイアログに接続の詳細が表示されます。
図27 Excel 2007アドインのConnectボタンのテスト。[Connect]をクリックすると、このダイアログに接続の詳細が表示されます。
図28 Excel用PerformancePointアドインをインストールした後のExcel 2007。Planning Serverへの接続後にExcelのPerformancePointリボンをクリックすると、新しいツールが表示されます。
図28 Excel用PerformancePointアドインをインストールした後のExcel 2007。Planning Serverへの接続後にExcelのPerformancePointリボンをクリックすると、新しいツールが表示されます。
(44)
 今はまだインストールモードの途中で、引き続き「Monitoring Server」のインストールに進まなければならないので、ここではこのツールについてこれ以上触れません。インストールがすべて完了したら、あらためて説明することにします。

まとめ

 これで、最初の部分のインストールが完了しました。Microsoftをビジネスインテリジェンス(BI)領域の正当なベンダーとみなす組織が増えてくると、IT部門には、PerformancePointをインストールしたプロトタイプやテスト環境を構築してほしいという依頼が寄せられるようになるでしょう。

 本シリーズの次回の記事では「Monitoring Serverのインストール」を取り上げ、その後「Analytics Server」(現在もProClarity Serverと呼ばれています)に進みます。この記事が、読者の皆さんがPerformancePoint Planning Serverのインストールプロセスに取り組む際の参考になれば幸いです。少なくとも、このインストールプロセスで行う手順のチェックリストぐらいにはなるのではないでしょうか。

著者紹介

Colin Spence(Colin Spence)
MCP。Convergent Computing社のパートナーであり、同社のシニアコンサルタント、プロジェクトマネージャー、テクニカルライターとして活動。Microsoftベースの技術ソリューションの設計、実装、サポートに携わり、現在はMicrosoft SharePointに注目。17年以上のキャリアを持ち、あらゆる種類の組織に対して幅広い範囲のIT関連サービスを提供。『Microsoft SharePoint 2007 Unleashed』、『Microsoft SharePoint 2003 Unleashed』、『Sams Teach Yourself Microsoft SharePoint 2003 in 10 Minutes』といったベストセラー書籍の共著者でもある。その他にも、Microsoft技術に関する数々の書籍に貢献し、最近では『Windows Server 2008 Unleashed』が近日刊行予定。Microsoft技術の紹介記事やブログを頻繁に執筆している。


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    国内 オンライン動画編集の「Sprasia」、“mixi OpenID”に対応(Webマーケティング 8月20日 17:40)
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    オムニチュア株式会社は、2008年8月20日、ビジネス課題解決、技術支援および業種別ノウハウをパッケージ化した、Web 解析初期導入コンサルティングパッケージ「Omniture Fusion」(オムニチュア フュージョン)の提供を開始した。
    国内 VRI が「VCR」サービスを開始、動画コンテンツの実際の再生回数などを測定(Webマーケティング 8月20日 17:40)
    VCR は、動画コンテンツをユーザーが PC 上で実際に再生した状況を測る、OTS(Opportunity To See)ベースで動画の視聴状況を測定するもの。
    国内 サイバー攻撃のビジネス化が加速、ラックが警告(Webテクノロジー 8月20日 17:40)
    ラックが2008年8月20日、日本国内におけるセキュリティ脅威に関する報告書を公開した。報告によると、サイバー攻撃のビジネス化が一段と進んでいるようだ。
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