『Thunderbird』のシェア拡大に本腰を入れる Mozilla1億7000万人を超えるユーザーを持つ Mozilla Foundation の Web ブラウザ『Firefox』は、史上最も成功したオープンソース プロジェクトの1つだ。Mozilla はその成功を、Eメールツール『Thunderbird』でも再現しようと試みている。だがそのためには、支持者も率直に認めているように、Mozilla の懸命な努力が必要だ。
オレゴン州ポートランドで開かれた『OSCON 2008』カンファレンスで、Mozilla Messaging の CEO (最高経営責任者) David Asher 氏が、『Thunderbird 3』に搭載する見通しの機能強化について説明した。Thunderbird 3 はアルファ版のリリースを迎え、9月にはベータ版がリリースとなる予定だ。 だが Asher 氏は、Thunderbird 3 に残る不備についてもきわめて率直に打ち明け、Mozilla の市場シェアを広げるため、開発者たちに協力を呼びかけた。 「長期的な観点から、われわれは過去最大級のアクティブユーザーの増大を試みている。これはマスコミ向けのコメントではなく、短期的な急増を求めているのでもない。短距離走ではなく、マラソンだ」と Asher 氏は述べている。 Firefox と Thunderbird はいずれも、Eメールクライアントとブラウザ両方の機能を備えていた当初の Mozilla スイートが2003年に分裂したことで生まれたプロジェクトだ。 だがそれ以降、Thunderbird は Firefox に比べると、ごく限られた成果しか達成していない。Asher 氏によれば、Thunderbird のユーザー基盤は推定で最大1000万人ほどだというが、正確な数字はわからないとも述べている。 Thunderbird の勝機を高めるために、Mozilla は今年2月、子会社 Mozilla Messaging を設立した。この背景には、Mozilla が Firefox で手一杯で、Thunderbird に十分注力できないという懸念があった。 こうして、メッセージングだけに集中する別個の組織が生まれたいま、Asher 氏と Mozilla は、Thunderbird がいつの日か Firefox 並みの成功を謳歌するものと期待している。 Asher 氏によれば、Thunderbird 成功の鍵は、Firefox から得た教訓にあるという。それは主に、ユーザー体験を常に深く考慮するという、Firefox と同じアプローチを導入することを意味している。 その結果、まもなくリリースされる Thunderbird 3 では、ユーザーの側に立った機能強化が主要な改善点となる。 関連記事 最新トップニュース
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