■検索会社からの情報発信が進むサーチマーケティング業界
Web サイトへのトラフィックに多大な影響を与え、サイト運営者側からの検索エンジン経由の集客に関心が高まった2000年以降、Google をはじめ主要な検索エンジン会社はサーチマーケティング業界に対し、積極的な情報発信を行いサイト運営者や広告主と積極的なコミュニケーションをはかるようになった。
当初は匿名ながらも、米国の検索関連フォーラム「WebmasterWorld」にて Google 社員を名乗る GoogleGuy という匿名の人物がフォーラム参加者からの様々な疑問や質問について、それまで完全ブラックボックス化されていた Google の検索に対する考え方からテクニカルな問題まで、可能な範囲で回答をしていた。それに呼応して匿名ながら Yahoo! や Microsoft 社員も匿名 ID にて検索連動型広告やローカル検索などサーチ全般について頻出する疑問・質問や新機能についての情報発信を行うようになってきた。
今日では Blog というツールの登場により、各社それぞれ公式 Blog を持ち、サーチマーケッターが役立てる情報を発信している。日本でも Yahoo! 検索 project がインデックスやアルゴリズムの更新時にそれを発表したり、Google 公式 Blog で様々な話題が取り上げられていることからも理解いただけるだろう。
以上の通り、検索エンジン側からも多くの情報が提示されるようになってきたわけだが、とりわけ本コラムの主要読者である日本の方々にとって最近注目すべきツールは、Yahoo!JAPAN から提供が開始された Yahoo! 検索サイトエクスプローラー(以下、サイトエクスプローラー)だろう。ここに以前から提供されている Google の Web マスターツールに加えて、正式発表こそされていないが Microsoft からも Web マスターセンターが提供されており、世界の主要検索エンジン3社のサイト管理ツールが揃ったことになる。
しかし、各社似たようなツールであり同等の機能を提供しつつも、それぞれ独自機能を持ち、かつ(狙ったキーワードで検索上位に表示するという意味での)「SEO」に関心はなくとも検索エンジン経由の訪問者を否定しないのであれば、ツールの設定だけはした方が良い、という機能も実はある。そこで、来週は Google と Yahoo! の特徴的な機能について解説していこう。