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Yahoo! ブックマークは SEO 効果がある?
著者: ファンサイド AG マーケティング プリンター用 記事を転送
▼2008年6月2日 10:00 付の記事
□国内internet.com発の記事
「Yahoo! のブックマークにたくさん登録されるとランキングはあがりますか?」先日あるクライアントから質問をいただいた。
正式名称「Yahoo! ブックマーク」は2001年8月からサービスを開始。当初はあまり使われていなく、知っている人も少なかったが、2007年4月にリニューアルし、2007年6月に通常の検索結果に表示されるようになってきたことから話題になり、SEO との関連性についても注目された。
さて、本当に Yahoo! ブックマークは SEO に効果があるのだろうか。ここでは「Yahoo! での効果があるか」だけを考えてみたいが、「現段階ではない」のが正しい答えだと思う。一応、「現段階」という前提をつけたが、裏を返すと「今後は SEO に効果的な要素になる可能性がある」とも解釈できる。
一般的に「人為的にブックマーク数をコントロールできる」から SEO 効果はないとも言われているが、それを言うならページ中のキーワード数についても外部からのリンク数についても、人為的にいくらでも不正なコントロールが可能だ。
ユーザーによって登録されたブックマークが不正かどうかは、ユーザーの登録したブックマークやそこにつけられているタグ(ブックマークを登録する際につけられるキーワードのようなもの)を比較することなどで判断できる。
例えば、あるサイトにブックマークしているユーザーの殆どが、同じサイトにしかブックマークしていなくて、Yahoo! のその他サービスを利用した痕跡がないとしたら、それは怪しい。また、ユーザー ID の活動内容や頻度などから、ID 自体が不正かどうかを判断することもできると思う。
Yahoo! 自身のツールだからこそ、やろうと思えばいくらでも不正をチェックし防ぐことはできると思うので、「人為的なブックマーク数のコントロール」は Yahoo! ブックマークが SEO に効果がない大きな理由にはならないと思う。(冒頭で話したように、あくまでも Yahoo! を基準にした話だ)
そして、一部の Blog や wikipedia などで使われているクローラーの流れを制御する “rel=nofollow” タグが使われていないのも、Yahoo! 自身が検索エンジンであるため、スパム行為を防ぐためのクローリング制御を行う必要がないからかもしれない。
実際に Yahoo! ブックマークの公開ページは、Yahoo! ではもちろん Google でもインデックスされている。(My ブックマークページは個人の非公開ページなので、もちろん検索エンジンにインデックスされることはない。)
そして、Yahoo! ブックマークからのリンクが被リンクとして検索されることもある。この被リンクに検索されることについては誤解があるかもしれないが、被リンクとして検索されるから SEO に効果があるとは言い切れないので、「検索エンジンに否定はされていない」程度の認識でいいと思う。
スパムでが変動したのもなく、クローラーもきちんと辿ってきて、被リンクとしてもカウントされているのであれば SEO 効果もあるのでは?と疑問を持つ人もいるかもしれないが、もう一度言うと、「Yahoo! ブックマークは現段階では SEO 効果はない」、というのが私の答えだ。
とても簡単な調査をしてみた。細かいところまでは公開できなくて残念だが、Yahoo! 検索結果で、ヒットされるページ数が500万ページ以上ある、100個のキーワードで調査を行った。キーワードごとに1位から20位までのサイトを対象に、順位とブックマークの登録数の負と正の相関関係を調べてみた。
調査結果の数値が「-1」に近い場合は「ブックマーク数が多いとランキング高い」、「0」に近い場合は「ブックマークとランキングの相関関係はない」、 「1」に近い場合は「ブックマーク数が多いとランキングが低い」という結果になるが、最終的に出た数値は「-0.215538025」だった。どちらかと いうと「0」に近い、「ブックマークとランキングの相関関係はない」と言える結果だ。
しかし、あえて「現段階」と条件をつけた理由がある。上の調査から見ても、若干だが、6ヶ月前に調査した結果よりは「-1」に近い数値に変化していた。ユーザーのブックマーク利用数の増加によってランキングか、上位にランクインしているためにユーザーにブックマークされるようになったのかまでは、まだ判別できていないが、「ブックマークの多いサイトが上位にランクインする」方向に向かっていると言えるかもしれない。
Yahoo! ブックマークがリニューアルして、本格的に使えるようになって1年が経った。しかし、まだその利用率は低く、全ての Web ページの評価で使うには母数が足りない。それが「現段階では SEO 効果はない」理由なのかもしれない。
母数が少なくて、まだ一部のサイトしかもっていない要素で全てのサイトを評価し、それを検索結果に反映するには、検索エンジンとして検索結果の精度が悪くなるというリスクがあるのではないだろうか。
もし、今以上に Yahoo! ブックマークの利用率が高くなり、母数が増えていくのならば、ページの評価基準として使われる日がくると思う。良いサイトにはブックマークをつけるという正しいブックマーク文化が定着する時期を、Yahoo! は待っているのかもしれない。
可能性は低いかもしれないが、現状のランキングで上位にランクインしているサイトをユーザーが客観的に判断してブックマークをすることで、例えば、被リンクを購入するなどでただ上位にランクインしているだけで中身は充実していない、クローラーには評価されていてもユーザーに評価されないサイトを分別できる時期を待っているのかもしれない。
いくら SEO 技術が進歩してクローラーをだますことはできても、ユーザーをだますことはできないからだ。いつか来るかもしれない Yahoo! ブックマークが検索結果の順位に影響する日のために、不正ではないブックマーク数を増やす施策をこれから徐々に行ってみてはどうだろう。
もし、ランキングアップにはつながらなかったとしても、ブックマークの数が多いサイトになれば、ユーザーのクリック率を高める効果が期待できる。
現在「SEO=検索結果上位表示」と勘違いしている方々が数多く存在する。しかし、SEO を求める企業の本来の目的は上位表示というよりは、むしろ“集客”にあるはずだ。ランキングを上げることだけが SEO ではない。キーワードで検索したユーザーを対象にクリック率を上げて集客増加につなげる。これこそ効果的な SEO(検索エンジン最適化)だと考えている。
(執筆:株式会社ファンサイド AG マーケティング SEM スペシャリスト 趙 南薫)
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