Microsoft、ビジネス文書国際標準『ODF』のサポートへMicrosoft (NASDAQ:MSFT) は6日、同社が開発したビジネス文書形式『Microsoft Office Open XML』と、標準化団体 OASIS のビジネス文書形式『ODF』との間を橋渡しするオープンソースソフトウェア開発プロジェクト、『Open XML Translator』を立ち上げたと発表した。
Microsoft は、同社の生産性スイート『Microsoft Office』で ODF をサポートするよう求める各国政府機関の要求に応えた形だ。 ODF とは、テキスト、スプレッドシート、プレゼンテーションなどのビジネス文書を、作成に用いたのと異なるベンダーのアプリケーションでも扱えるようにするための文書形式仕様だ。Open XML Translator プロジェクトのソフトウェアにより、ODF 形式のビジネス文書を、『Word』『Excel』『PowerPoint』といった Microsoft Office アプリケーションで扱うことが可能となる。 ODF は OASIS が標準化したもので、すでに国際標準化機構 (ISO) からも国際標準として認定を受けている。ODF は、オープンソースの生産性スイート『OpenOffice.org』のファイル形式をベースに策定した標準仕様で、3月には Sun Microsystems (NASDAQ:SUNW) や IBM (NYSE:IBM) などが、ODF 対応ソフトウェア開発推進団体 OpenDocument Format Alliance (ODF Alliance) を立ち上げている。 Microsoft によると、各国政府機関が ODF 陣営の製品も用いるために ODF との相互運用性を望んだことが、Open XML Translator プロジェクトの立ち上げ理由だったという。 Microsoft にとって、今回の動きは大いなる方向転換だ。同社は ODF について、市場の要求に応えるには「制約」が大き過ぎるとして公然とはねつけ、Microsoft Office ではネイティブ対応しないと述べていた。 今回の発表でも、同社は Microsoft Office Open XML の利点を多数挙げている。 Microsoft の発表によると、Microsoft Office Open XML は膨大な数に及ぶ Microsoft Office 文書との互換性の点で、他に類を見ないものなのに対し、ODF は「より限定的な要件」に合わせたもので、スプレッドシートの計算式およびマクロ対応や、アクセシビリティ オプション対応を迫られているという。 Microsoft の相互運用性および XML アーキテクチャ担当ゼネラルマネージャ Jean Paoli 氏は声明の中で、顧客に選択肢があることの重要性を認めている。 Open XML Translator プロジェクトの各種ツールは、オープンソース ソフトウェアとして開発し提供する。同プロジェクトは5日、『Word 2007』用のプラグイン『ODF Add-in for Word 2007』(プロトタイプ版) を公開した。Word 用プラグインの完全版は年内公開の予定で、Excel および PowerPoint 用プラグインについては2007年に公開する見通しだ。また発表によると、旧版の Microsoft Office アプリケーションも無料の互換性パッケージにより、Microsoft Office Open XML と ODF に対応できるという。 関連記事 最新トップニュース
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