『Mac OS X』を搭載する、非 Apple 製パソコンは実現するか?既報の通り、Apple Computer (NASDAQ:AAPL) は今月初め、同社のパソコン『Macintosh』(Mac) に搭載するプロセッサを、長年に渡って使い続けてきた IBM の『PowerPC』から、Intel (NASDAQ:INTC) 製プロセッサに変更すると発表した。
『Fortune』誌は16日、こうした Apple の動きを受けて AT 互換機を手がける他のパソコンメーカーが、Apple のソフトウェア、特に『Mac OS X』を自社の戦略に取り込めないか、検討しているという旨の記事を掲載した。その中で Dell (NASDAQ:DELL) の会長 Michael Dell 氏は取材に対し、Apple の OS を同社製パソコンの対応ソフトウェア製品リストに加えてもよいと答えた。Dell の主力製品は、AT 互換機というハードウェアプラットフォームに Windows OS を搭載した製品だが、Windows 以外に Linux も OS の選択肢として提供している。 ここでいう AT 互換機とは、かつて IBM 製パソコン『IBM PC/AT』と互換性を持つ製品から始まり、その後も機能拡張を続けて x86 系プロセッサを搭載するコンピュータとしては、事実上の標準仕様となったハードウェア プラットフォームを指す。 Dell 氏は、Fortune 誌に宛てた Eメールの中で、次のように述べた。「Apple が Mac OS を他社に開放すると決定するならば、わが社は喜んでそれを顧客に提供する」 Dell 氏の発言は、Apple が PowerPC から Intel 製プロセッサに移行すると発表した直後に出たものだ。Apple の CEO、Steve Jobs 氏自身が行なったプロセッサ移行についての発表は、同社製パソコンの競争力を高めるため、との見方が強い。 Dell としての目標は、もちろん『Mac OS X』搭載のパソコンを製品ラインアップに加えることだ。従来、Mac OS X 搭載機と AT 互換機は、プロセッサのアーキテクチャという根本的な要素が異なっていたが、乱暴な言い方をすれば、Mac が Intel プロセッサを搭載することになった今、両者の違いは、ハードウェアの構成が異なる程度にまで小さくなったといえる。逆に Mac OS X が AT 互換機に対応するのではなく、Apple が Intel 製プロセッサ搭載 Mac を他社にライセンス提供する道もあるが、90年代に Apple が PowerPC Mac 互換機戦略を実施し、その後瞬く間に瓦解したことを考えると、こちらの可能性はもっと低いかもしれない。 現在のところ、Mac OS X は PowerPC 搭載 Mac でしか運用できないし、現時点ではたとえ Intel 製プロセッサ搭載後も、Mac というハードウェアプラットフォームに依存しない戦略を、この先 Apple が取る様子はない。 Apple の広報担当者 Natalie Kerris 氏によると、進行中の計画に、同社製のハードウェアとソフトウェアを切り離す構想はないという。 「当社には、Mac OS X を他社製のパソコン用に提供する計画はない。また逆に、当社が Windows を販売したりサポートする計画もない。Mac OS X は、わが社の設計した Mac でのみ動作する」と、Kerris 氏は語った。 関連記事 最新トップニュース
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