Jerry Yang 氏と Yahoo (2008年01月31日)
Jerry Yang 氏には同情する。もちろん、Jerry は Yahoo の最高経営責任者(CEO)であり、測り知れない大金持ちだ。筆者が同氏に初めて会ったのは、Yahoo が立ち上がろうかという1994年だった。気楽な生活を送り、「インターネットの大スター」になりつつあり、1株当たり利益の概念などだれもまだ注目していなかった当時を、同氏が懐かしく思うことはままあるはずだ。
1月29日に Yahoo の決算発表があった(Internet.com の Kenneth Corbin がこの発表を 伝えている )。 Jerry の同僚である Sue Decker 氏(1995年に同氏に会ったときのことも覚えている。ニューヨークの DLJ で株式アナリストをしていた同氏は、インターネットについてもっと学びたがっていた)は、ウォールストリートの反応に喜べないはずだ。筆者には、その気持ちがだれよりも良く分かる。ウォールストリートの期待を裏切る公開企業の CEO はつらい。筆者にとっては、期末レポートで悪い成績を取ったようなものだ。調査もしたし、何時間もかけて書き上げ、見直したのに点数が悪い。その成績の影響がその後何か月も後を引く。だが、また勉強し直して、次の期末レポートでは良い成績が取れるよう、今度はもっと努力するのだ。一方、首を切られない限り成績を気にしない CEO もいる。だが Jerry は筆者と同じタイプのようで、成績を気にする方だ。
それでも筆者は、方針を転換し、検索企業ではなくメディア企業になる運命を受け入れる必要性をYahoo に強く主張したい。決断し、次の手を打つのだ。Cnet を買収したり、価値のあるうちに株式交換で IAC を買収するなど、何らかの大胆な行動に出たい。検索関連の資産は活用していきたいが、Google にマーケットシェアを奪われつつある流れには無理に逆らわないことだ。大きな検索ビジネスを持った強力なメディア企業なら、今の Yahoo の2倍の価値を生み出せる。
