サンフランシスコで先週発生した、マニアが市のネットワークを「人質」に取った事件には、われわれの多くがずっと困惑させられてきた。

だが、この事件のカギを握る詳細はまだ明確になっていない。エンジニアの Terry Childs は、一体どのような理由で、正確には何をしたのだろうか? 報じられているように、ネットワークはまだ問題なく動作しているのだろうか? 

筆者は今年の夏に11歳の息子とあまりにも多くの映画を見すぎているせいかもしれないが、これはジュラシック・パークに出てきた小太りのネットワークマニア(「となりのサインフェルド」で Newman を演じた役者)が恐竜の DNA を悪者に売ろうとしてジュラシック・パークのネットワーク全体を遮断した状況と同じようなものなのだろうか? それで、Samuel L. Jackson がネットワークを復旧できないのだろうか? 

Childs の話はまだすべてが明らかになっていないが、Infoworld の Paul Venezia 氏が見えていない部分の推測に成功した。Venezia 氏は自身の記事で、Childs の匿名の同僚にインタビューしている。

FiberWAN ネットワーク、サーバ、そして Cisco の認定に関する内容で技術的にかなり詳細な部分が多く、ネットワークが得意でない読者は居眠りをしてしまうかもしれないが、Childs に関する詳細の多くは魅力的な内容で、才能がありながら常道を踏みはずしたネットワーク管理者の心の内をかいま見せている。筆者も彼のような人物とは何度か一緒に仕事をしてきた。優秀だが、駆け引きの非常に多い環境で生きていくための社交術に欠ける人物だ(筆者に近い部分もある)。

また、これはエンジニアとの関係に関する禁止事項を集めた管理者向けの訓話にもなっている。

Venezia 氏の情報源は Childs について次のように語っている。


言うまでもなく、Terry と上司の関係は最悪だった。また、彼が単なるネットワークエンジニアではなく、サンフランシスコ市全体をまとめるネットワークエンジニアのトップだったことも指摘する必要がある。彼の上司は技術を知らない管理職ばかりで、ほかのエンジニアは、実際には Terry の部下ではなくても、技術関連の問題はすべて彼の意見に従った。ネットワークアーキテクトでさえも、実際のインプリメンテーションを Terry に任せていたのだ。Terry は、自分の直属の上司はでしゃばりで、無能で、じゃまであり、その上の上司は何が起こっているのか全く分かっておらず、仕事をすることよりも社内の駆け引きの方に興味があると感じていた。


[Childs は]実際のインプリメントや修正作業よりも、変更依頼やマニュアルなどの事務処理の方に時間を取られすぎていたと不満を漏らしていた(これがエンジニアに共通の不満であることは筆者も承知している)。彼は過労(彼自身もそうだし、今は同僚がより一層そうなっている)と、多くの同僚が無能な居候であることについて不満を訴えた(これも根拠がないとは言えない)。

彼は、自分の部署の話を始めると、その顔をみるみる赤くしていった。そして、いったん Terry を敵に回すと(ありがたいことに、わたしは一度もそうなったことはなかった)、状況が変わることはなく、それ以降、彼の助けはほとんど得られなくなってしまう。わたしには何とも言えないが、彼の苦情が正当であってもなくても、それと Terry の感じたこととは関係がないと思う ...

Terry の性格については、このようなことが起きることはわたしには想像できる。彼は個人的にも専門家としても、自分の仕事に過度にプライドを持っている。同氏はネットワークの設定に何か問題がありそうだと聞くと過剰に身構え、それが(彼の顧客としての)われわれにとって2回ほど問題になった。 Terry は短気なのだ。

彼は、かんしゃくを起こしている間は絶対に譲らず、2時間後に電話してきて、もしかしたら結局その忠告は正しいかもしれないと認めながら、こちらの方がもっと良い方法かもしれない、と言ってくるような人物なのだ。