Apple は顧客の忠誠心にあぐらをかいているのか? (2008年08月27日)
技術ライターの Farhad Manjoo 氏が、Apple が数か月前から犯してきた失敗を Slate に列挙し、以下のような疑問を投げかけている。
消費者が Apple の問題をさほど気にしていないのはなぜか?Manjoo 氏の記事によると、同社が苦労して分厚いテフロンコートを身にまとったことも要因の1つだという。
Apple の長年にわたる心得たブランド広告の展開と純粋に優れた製品の相次ぐ投入が大きな好感度アップにつながり、その結果、同社が時折犯す失敗を人々がどんどん大目に見るようになっていった。さらに、Apple やその製品に否定的なことを書いたことのある人ならだれでも証明できるだろうが、これらの人々の多くは Apple を嫌う人、理解力のない人、そして Jobs 王国を非難する Windows の得意客から、喜んで同社の名誉を精力的かつ公に守ろうとするのだ。
Manjoo 氏はここまで高い忠誠度を考えると、製品やサービスへの苦情に対する Apple のおざなりな対応はひどいものであり、今後ビジネスへの悪影響もありえると考えている。
同社(Apple)は、何か失敗をするとすべての開示よりも秘匿を選び、若干のミスは顧客がすぐに許すものと見込んでいる。MobileMe の崩壊に対する同社の対応が典型的な例だった。障害の続いた立ち上げから数日間、Apple は障害の原因を明かすことを拒否していた。同社は MobileMe がなぜダウンしたのかを明かさず、MobileMe がいつ復旧するかも明かさなかった。New York Timesの David Pogue 氏とWall Street Journal の Walter Mossberg 氏が批判的なコラムを書いことで、Apple はその態度をようやく変えたのだった。...もちろん、小売客から送信された苦情に個人的に返信する大手企業の最高経営責任者(CEO)が多くないことは指摘しておく価値がある。しかもそれは、「どういうことでしょうか。これまでの恩を忘れて問題ですって? 」のような内容ではなかった。それは、簡潔で礼儀正しいものだったのだ。
Apple は、iPhone の問題に関してもほぼ同じ「おざなりな」対応をとっている。Apple に重点を置く複数のブログは先ごろ、iPhone の問題に憤る2人の顧客に Jobs 氏が1行だけの電子メールを送信したことを伝えている。同氏はいずれにも、Apple では今この問題に取り組んでいる、とだけ書いている。
Manjoo 氏によると、要は Apple のマーケットシェアと顧客ベースが「長年の熱狂的 Mac ファンという、同社を弱者と見なして良しとする人々」以外にまで拡大しつつあるのだという。確かにそのとおりだ。だが要するに、Apple の新しい顧客は同社の製品が、高圧的な Apple ユーザーの友人から何年も前から聞かされていたように偉大で素晴らしいものだと想定しているのだ。そして何かがうまくいかないとき、彼らの方はそこまで寛大になれないのだ。
