TI が QUALCOMM とのライセンス訴訟に勝利デラウェア州最高裁判所は8日、Texas Instruments (NYSE:TXN) が QUALCOMM (NASDAQ:QCOM) との間に結んでいるクロスライセンス契約について、Texas Instruments (TI) 側には、QUALCOMM が契約を打ち切るのに十分なほどの重大な違反行為はなかったとの裁定を下した。先のデラウェア州衡平法裁判所の判断を支持する内容だ。今回の裁定内容については、TI が翌9日に発表している。
QUALCOMM と TI は2000年、クロスライセンス契約を結び、TI はワイヤレス通信用 CDMA 無線インターフェースに関して QUALCOMM が保有する知的財産を、自社製品に組み込む権利を獲得した。一方、QUALCOMM は TI のデジタル信号プロセッサ (DSP) およびアナログ関連特許を使用する権利を得た。同契約は、2005年12月までに取得するあらゆる特許を対象としている。 アナリストらは今回の裁定を、CDMA 方式携帯電話用プロセッサ市場の競争にとって有益なことと評価している。同市場は、CDMA の基本的な特許を保有する QUALCOMM が、圧倒的な力で支配している状態だ。 調査会社 In-Stat のアナリスト、David Chamberlain 氏は「QUALCOMM が携帯電話端末ごとに請求する知的財産権の使用料について、同社を非難する声は多い。にもかかわらず、GSM の利用者は軒並み CDMA にアップグレードしている。そこで、QUALCOMM の知的財産権使用にかかるコストが大きな問題となっているのだ」と述べた。 In-Stat によれば、世界の CDMA 加入者数は2005年に2億7500万人に達し、2009年には6億7000万人にまで増加する見通しだという。 Chamberlain 氏は、CDMA のライセンス費用が市場を阻害しているとの説には賛成できないと述べているが、それでもプロセッサが安価になれば市場が活性化するのは確実だ。「たとえ1社独占から2社独占に移っても、つねに競争は存在するため、必ずコスト削減の機会はある」 今回の裁定は、両社の法廷闘争に終止符を打ち、クロスライセンス契約の諸条件を従来どおり有効とするものだ。 QUALCOMM の広報 Jeremy James 氏は「訴訟の唯一の焦点は、契約違反を理由にわが社がライセンス契約を打ち切ることができるかどうかにあった。そして今回、契約打ち切りは不可能との裁定が下った」と述べている。 関連記事 最新トップニュース
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